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大森博之 展 OMORI Hiroyuki

 

2017.11.04.satー12.09.sat 

正午ー午後6時 火−土 日月祝休

12:00-18:00 Tue-Sat Closed on Sun.Mon & Holidays 

 

 

+Yギャラリーでは2017年11月4日(土)より大森博之の個展を開催いたします。大森博之(おおもりひろゆき)は1954年栃木県に生まれ、79年に筑波大学大学院彫塑専攻を修了。関西では初めての個展になります。 その彫刻は粘土を手で形作ることから始まります。そのようにして作られた形は石膏に写し取られ、蜜蝋の薄い光を纏い彫刻として立ち顕れます。石膏以外にもブリキ板などの薄い素材を組み合わせて用いたり、他にも平面作品として油彩、版画やドローイングなどを制作しています。言葉にしがたい感覚や形、その記憶が手(彫刻)や筆(油彩)、鉛筆(ドローイング)などを通して生み出される過程の逡巡するような愉楽。そして、そこから次元をすり抜けて行くような感覚がこの作品たちに魅了される理由なのかもしれないと考えています。今回は石膏の彫刻とともに油彩の新作、合わせて約16点が並ぶ予定です。ぜひご高覧ください。

 

+Y Gallery

 

『背後の手前』  2017 oil on canvas F4

Artist's Statement

「背後の手前」

                 

 私の作品の多くは粘土で塑像した量塊を石膏に移し替え表面に蜜蝋を塗布した彫刻である。石膏の起伏や襞は手が柔らかな粘土を練り込み掻き削り押し撫でた痕跡である。現実の光は半透明な蜜蝋の層に澱みわずかに反射している。ヴィジョンは私の記憶が手と粘土石膏蜜蝋とまぐわううちに物質に溶けて消えていくことの快楽に関わっている。そもそも私の記憶は紛い物で類型化したイメージであるから彫刻の口実あるいは囮である。手と物質が囮に群がりイメージが崩れところどころ物質の肌理が表れている。つねに手前では何ものかが接触し合っていててらてらと襞を濡らしていると同時に見えない背後の断層に落ちていくのである。

大森博之