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Special Viewing

【北辻良央「WORK - Unterm Rad/車輪の下」(1977)を見る】
2018年11月27日(火)〜12月1日(土)

期間中休みなし 12-18時 最終日は5時まで

 

現在開催中の「北辻良央の70年代ー後期」も残すところわずかとなりました。出品作の内、作品規模から1点全てを展示できなかった上記作品を急遽、誠に短期間でございますが展示いたします。急なご案内で申し訳有りませんが、ご高覧いただけましたら幸いです。

本展は、北辻良央「Unterm Rad -車輪の下」(1977年)1点を展示する5日間のみのSpecial Viewingです。1977年ヘッセ作の小説「車輪の下」を題材とした作品で、70年代後半に多く制作された物語シリーズ最大の組作品です。ドローイングの2枚+ファイル1冊を1組とし、全7組で一作品となります。制作は物語を読むことから始まりますが、その複雑なシステムを丁寧に追ってゆくと、北辻にとって「イメージ」とは何かということに考えが及びます。手法を変えながらイメージは繰り返し反復されます。その情景の層、重なりを見るとき、北辻作品が断片から統合に向かう80年代の前夜の予兆のような高ぶりを感じ取っていただけるかと思います。

2018/11/14


開催中!

北辻良央の70年代

 

YOSHIHISA KITATSUJI  70's works

 

Ⅰ−前期“反復から記憶へ”            9月5日水 –10月13日土

Ⅱ−後期“記憶からオブジェ彫刻へ”     10月17日水 –11月24日土

  

営業時間|水–土  12:00 –18:00   日・祝休 

 ※月火は予約制(お手数ですが前週までにご連絡くださいませ。)  

▶info@plus-y-gallery.com

  

 ※本展より上記の通り日時が変わります。 

 

 トレーシングペーパー、原稿用紙、事務用紙、鉛筆、インク、写真、ゼロックスコピー、青焼き…それらは、北辻が70年代の作品に使っていた主な素材、手法です。その時代、北辻は前述の限られた慎ましやかな材料を使って、実務的システムの中で自ら限定した行為を反復し作品化していました。

 

 69年から発表を始め、モノ派的な物質と空間の知覚を促す作品群とは異なったアプローチで、時代の「いま、ここ」を体現していました。それは主体のプラクティスと時間の内面化を重視する作品群でした。想像力やイメージを徹底的に排除し、手法を自己限定したラディカルさ、その中にその後の80年代の詩的、物語世界へつながる創造の原理が内在しています。(北辻良央1970-1985,図録、監修・テキスト:峯村敏明 発行:小原流企画部/なびす画廊,1991年6月15日 より一部抜粋)

 

 また、これらの作品群は、行為、反復などの要素に加えて、時間や、場所の移動、記憶など、その後の作品を構成するいくつかの要素を内包していました。その反復の痕跡を俯瞰したとき、いつの時代でも避けて通れない美術における「個」のあり様を炙り出してしていることに気付かされます。

 

9月5日からの前期では70年代前期作品群から未発表3点を含み14点を展示。続く10月17日からの後期では“記憶から80年代のオブジェ彫刻”へとつながる流れを展示いたします。どうぞご高覧ください。        

+Y Gallery

 

北辻良央 CV 

 

おことわり  画廊の方針により、本展は写真、映像撮影をご遠慮いただいております。(研究等に資料をご希望の場合は画廊にお申し出くださいませ。会期終了後にお届けいたします。)

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「北辻良央の70年代」展 DMカラー面
「北辻良央の70年代」展 DMカラー面
Kitatsuji_70_DM_col.pdf
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「北辻良央の70年代」展 DM切手面
「北辻良央の70年代」展 DM切手面
Kitatsuji_70_mono.pdf
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