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「加藤学 展」

KATO Gaku Solo Exhibition

  

会期 2024年 7月9日(火)ー8月3日(土) 

休廊日 日月祝 

営業時間 火ー金 12:00ー18:00 土曜日12:00ー16:00

 

 

《行々子》 2024年 Acrylic on canvas 63.0x79.5cm 


artist statement

 

「制作の谷間から」

 

空白とは何だろう。実景(前景)の中に背景がなだれ込み空白となる。空白は作用する。それは無音の揺れ(時間差)である。無音に揺れ、  実景(前景)の留まらなさを絶えず促す。背景は決定的には捉え難く想像を超えている。否、無限に想像出来るものとしても考えられる。双方共に本質に於いて同値だ。此処に空白と背景の同一性を直感する。見ることの出来ない、 画かれることの無い背景という存在を空白が示している。

前景に顕れ出た空白。それは想像の限りを包含した背景空間である。超微にして超巨、時にそのどちらでもない。その空白に佇んではいけない。踏み込めば姿を消しゆく。

どうだろう。自身は背景の中に在るではないか。点在する背景ごとに自身の居る風景が在る。

制作の過程で流れというか風位のようなものを感じる。その風位に乗って空白=背景は点置される。その位置は、呼吸という自らの確実な実感を有しながら布置されてゆく。

画布に置かれた絵の具。風景を求める思考と行為。描かずに置く。筆の接地によって置かれた絵の具。筆を引きずり弾ませ奏でて線と成る。風起こり、風雲急を告げる。その連続によって定め置かれた成りゆきの合間。成りゆきと成りゆきの谷間から再び空白を観る。優劣を取り払った展(ひろがり)。前景と背景の総観。空白と此の身が一体となってゆく。  

                                          2024年5月 加藤 学

 


加藤 学  Kato  Gaku 

1961  福島県に生まれる

1988 多摩美術大学美術学部絵画科卒業

2002~2003 文化庁在外研修員として北京滞在  

 

出品歴 

【個展】

1988 三木ギャラリー

    西瓜糖/東京 (92、93)

1990 藍画廊/東京 (92)

1991 なびす画廊/東京(93、94、96、98、2000) 

1992 胡椒亭/東京

1995 ギャラリー16/京都

1996 ギャラリエ アンドウ/東京 (98、2000、2001、2003)  

2004 Gallery Terashita /東京 (2005、2006、2008, 2009)

2011 I Gallery DC /山梨  (2013 2020)

2016 Gallery AXIS 6917/福井 

2023 藍画廊/東京

 

【出品歴 グループ展】

1993 「なんなら反ロダン主義」ギャラリー16/京都

    「第12回平行芸術展 全面展開期の絵画Ⅱ」小原流会館/東京

1995 「ぷろみしんぐなびす」なびす画廊/東京

1996 「VOCA展 現代美術の展望」上野の森美術館/東京

    「September Site」ガレリア ラセン/東京

1997  「Each Artist、Each moment ‘97」ギャラリーGAN/東京

   「京橋界隈‘97」なびす画廊/東京

   「第9回インドトリエンナーレ」(Lalit Kala National Academy of Art/ニューデリー)

1998   「L’art Dans Le Monde “Gazett des BeauxArts」PASSAGE de RETZ/パリ   

    「川村龍俊コレクション展・ジョン・ケージ(John Milton Cage Jr)から広がった美の世界」

     東京純心女子大学・純心ギャラリー/東京

    「福島の新世代98」福島県立美術館/福島

1999   「12月のおくりもの」なびす画廊/東京   

    「前奏曲」ギャラリー・ラ・フェニーチェ/大阪

2001   「GALLERIA RASEN 2001」ガレリア ラセン/東京 

    「2月のおくりもの」なびす画廊/東京  

    「美と術」藍画廊/東京

2003  「消残 Fade in Fade out」 日本国駐華大使館文化中心/北京 

    「3人展」Studio Liu/北京

2005 「2月のおくりもの」なびす画廊/東京 

    「Art  in CASO 2005 」CASO/大阪

2007 「DOMANI・明日展2007<文化庁芸術家在外研修の成果>」損保ジャパン東郷青児美術館/東京

    「De Mystica-召命」ギャラリーアートポイント/東京

2009 「De Mystica-第二回展アート全盛期における美術」なびす画廊/東京 

    「二人展/今澤正・加藤学」Gallery Terashita/東京

2010 「開館25周年収蔵展」福島県立美術館/福島

2012 「アンドウ セッション1.2」ギャラリエアンドウ/東京 

2016  「二人展/加藤学×河田正樹vol.1」藍画廊/東京

2017 「2017年度第Ⅱ期常設展/抽象絵画・版画」福島県立美術館/福島

2017 「なびす画廊最期の10日間」なびす画廊/東京 

2018  「二人展/加藤学×河田正樹vol.2」藍画廊/東京

2019 「13人の油絵」 +Y Gallery/大阪

    「ART in PARK HOTEL TOKYO 2019 Contemporary Art Fair」+Y Galleryブースより/東京

2020 「象、撫でる?」-全体を把握せずに物語を書き継ぐ試み/黒須信雄企画/足利市立美術館特別展示室/栃木

2023 「アンドウ セッション14」ギャラリエアンドウ/東京

2024  「紙の上の思考ⅨThoughts through Drawing-record」Gallery惺satoru/東京

 

【参考文献】

1993 『美術の窓』(生活の友社)2月号p39/天野一夫

    『毎日新聞』  文化 批評と表現 美術・平行芸術展「もどかしさの中の可能性」(7月5日)/三田晴夫

    『第12回平行芸術展 全面展開期の絵画Ⅱカタログ』イメージ 風を告げるもの/峯村敏明

1994 『現代詩手帖』「横断する速度としての…」3月号p168/田野倉康一

1995 『BOOTLEG』vol.2 加藤学(画家)インタビュー p53~55

1996 『武蔵野美術』(武蔵野美術大学出版)No.99〈日本画再見の中で〉p38~45/天野一夫

    『毎日新聞』  フレッシュ「風景の“気配”描く画家」 (3月22日)/三田晴夫

    『日経アート』(日経BP社)21世紀作家図鑑奇跡のようにうち震える光彩 p80~81/天野一夫

    『美術手帖』(美術出版社)Reviews 6月号p198/森司

1997 『第9回インドトリエンナーレ カタログ 』自己形成する生きたモールド/峯村敏明               

1998 『美術手帖』(美術出版社)Reviews 4月号p184~185/天野一夫

    『エル・アール』vol.6(リマーク株式会社)「アーティスト・インタビュー」p58~59             

    『BeauxArts』No.168  l’art  dance le monde tendances critiques98 p66~67/Taisuke Hirabayashi

2000 『福島民報』 西洋の技法で 東洋的世界/(2月13日) /荒木英幸

2001 『ギャラリエアンドウ個展』紹介文/鈴木禎宏

2004 『美術手帳』(美術出版社)Reviews 2月号p191.194/土屋誠一

2004 『美術手帳』(美術出版社)ホルベイン画家たちの美術史9月号p113~136/鷹見明彦

    『アートトップ』(芸術新聞社)vol 199  Art  Top Critical  Wards /野地耕一郎

2005 『美術の窓』(生活の友社)4月号p58 

2007 『東京新聞』 Domani・明日 展2007 期待したい日本美術の活力 (1月20日)/中村隆夫

2008 『芸術新潮』(新潮社)ムーンライト山水 3月号p137

2017 『読売新聞』なびす画廊最期の10日間(7月22日)/森田睦 

2020 『山梨日日新聞』風景五感で捉えた抽象画(11月4日)/山本久美子

2023 『Mercur des Arts』三つ目の日記(2023年1月)言水ヘリオ

 

【収蔵】

   福島県立美術館  

   東京都府中市 

   ソフトマシン美術館/香川 

   MTMコレクション 


ご注意 ※本展の作品撮影は不可とさせていただきます。