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駒形克哉 個展“ET IN ARCADIA EGO”

KOMAGATA Katsuya Solo Exhibition “ET IN ARCADIA EGO”

前期−2019年07月05日(金)〜08月10日(土)  

水〜土 12-18時 日祝曜休 ※7/7(日),21(日)は開廊します  

※月火は事前連絡制

※新作を中心とした個展となります。

  

後期−旧作展 2019年08月21日(水)〜9月13日(金)

水〜土 12-18時 日曜休 ※月火は事前連絡制

※これまでの代表作をセレクトし展示いたします。

「エコーの森」2017年 B1サイズ(103X73X3cm)、切り紙細工に彩色。木製パネル、紙、ガラス
「エコーの森」2017年 B1サイズ(103X73X3cm)、切り紙細工に彩色。木製パネル、紙、ガラス
「エコーの森」  2003年 B2サイズ(73X51,5X3cm)、切り紙細工に彩色。木製パネル、紙、ガラス
「エコーの森」 2003年 B2サイズ(73X51,5X3cm)、切り紙細工に彩色。木製パネル、紙、ガラス

 この度+Y Galleryでは駒形克哉の関西初個展を開催いたします。今回は、前期後期に分け、前期は新作を中心として切り紙と油彩で構成します。後期は旧作より代表作を選出し展示いたします。駒形克哉 は 1959年東京生まれ、多摩美術大学に在学中の85年に佐賀町エキジビットスペースでの大掛かりなインスタレーションでデビューします。大学を卒業後、イタリア(ミラノ)ブレラ美術学院に留学、アルテポーヴェラのルチャーノ・ファブロ(Luciano Fabro/1936-2007)の元に学び卒業します。その作品は、主に切り紙や切り紙を使ったインスタレーションで知られます。楽園の中に少女(ニンフ)たちが佇む神話的な風景、あるいは、繊細な花輪や対称的な幾何学的図形など優美な大小複数の切り絵で構成するインスタレーションなど、切り紙や油彩の他にも立体、架空の物語を元にしたパフォーマンス的な空間を呈示するなどその表現は複数のメディアに渡ります。メディアの違う表現も、遡れば、幾重にも奥行きのある重層的な絵画的空間を根源としています。切り紙はそれら奥行きのある空間への表層の誘いであり、眼前へ切り取られた一面ともいえるでしょう。前期に出品される新作の彩色切り紙は、これまでの地(黒)と図(白や金)作品の他にも、白地に彩色された作品が数点出品されます。地と図の対立の中間にグラデーションが生まれ、切り紙は奥行きのある絵画を志向するような空間に変わってゆきます。これまでの作品形態と、油彩絵画の間を繋ぐような作品として位置すると言えます。そのような意味においてこれまでの作品形態と油彩作品を繋ぐような展覧会となるように思います。駒形克哉の描く理想郷、楽園的空間を堪能できるまたとない機会となると思います。

 初日にはささやかなパーティを開催します。駒形氏は関東在住のため在廊機会が限られております。作者を囲んだ語らいの場になればと思います。是非にお運びくださいませ。

 

 

 

“ET IN ARCADIA EGO”

 

絵の中にある土地に行ってみたくなった。なぜなら画面の上から見てるだけでは味わえない真実があるだろうから。

その絵の絵の具を見つめながら「ET IN ARCADIA EGO」と唱えながら芸術の神さまに祈ると夢の中でそこに行けるという。

ET IN ARCADIA EGO「理想郷にもまた我あり」イタリアバロックの画家グエルチーノの絵に書き込まれた言葉だ。私は絵の中の理想郷に行き、描かれた森の中を動物たちと彷徨い、小川のせせらぎに耳を澄まし、泉の甘い水を飲もう。その中に楽しく生きている描かれた人やニンフたちと彼らの暮らしを邪魔しないように気をつけながら語らおう。夢が覚めて絵の中から帰ってきても、その思い出でまたしばらく朗らかに生きることができる。そんな絵を描こうと努めている。

 駒形克哉

 

駒形 克哉 KOMAGATA Katsuya

 

1959年 東京に生まれる

1985年 多摩美術大学芸術学科卒業

1985年 伊政府給費留学生としてミラノ・ブレラ美術学院絵画科ルチアーノ・ファブロ教室留学,’90年卒業

2005年 文化庁芸術家研修員としてローマ大学留学

 

◎個展

1985年 佐賀町エキジビットスペース、東京(以後’92)

1988年 ストゥディオ・ダルス、ミラノ

1994年 ガレリア・ボルドーネ、ミラノ

1995年 クリテリウム15 水戸芸術館

1996年 "ET IN ARCADIA EGO"ハヤカワマサタカギャラリー、東京(以後、'97年、’05年)

1998年 タカイシイギャラリー、ロスアンジェルス

2003年 表参道画廊、東京

2017年 HIGURE 17-15 cas(東京)

 

◎合同展

1986年 「ハラアニュアル」 原美術館、東京

    「第5回平行芸術展」 小原流会館 東京 

1988年 "NO-Artisti" Primo piano ミラノ、イタリア

1988年 "POLITICA" ノヴィ・リグレ市、イタリア

1989年 "Equivoci"クレマ市、イタリア

     アートフェア・ミラノ ミラノ、イタリア

1990年 「アブルッツォ州ビエンナーレ」 ペンネ市、イタリア

     「アペルトゥーラ・ア・クァットロ」ディエチドゥエ画廊、ミラノ、イタリア

1991年  「SIMULTANEITA`日本現代美術」ローマ市美術館、ローマ、イタリア

1994年   バーゼル・アートフェア ミラノ・ボルドーネ画廊のブース バーゼル、スイス

1995年   VOCA展 上野の森美術館、東京(奨励賞受賞)

1998年 「そしてそれから」ラングドック州立現代美術館、フランス

2001年 「エターナルホワイト」展、ローマ日本文化会館、イタリア

2005年  「グローバル・プレイヤーズ」横浜BankART1929,

2006年  「グローバル・プレイヤーズ」ルートヴィヒ・フォーラム美術館、アーヒェン、ドイツ

2008年 「DOMANI・明日」展2008(文化庁主催) 国立新美術館 東京    

2015年   東京国際ミニプリント・トリエンナーレ2015 多摩美術大学美術館(美術館賞受賞)

2018年 「八色の森の美術展2018−ことの葉のかなたへ」南魚沼市池田記念美術館

 

◎ワークショップ

1999年 「交換うそつき絵日記」せんだいメディアテーク

             (以後’01「芸術本位制国家論」’02「仙台八景」’03「仙台八景ブルース」)

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2019/07_駒形克哉 個展_プレスリリース
2019年7月に開催「駒形克哉 個展」プレスリリース(前期)
1907_komagata_press_1.pdf
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2019年7月駒形克哉 個展DM_1/2_color
Komagata_dm_color_s.pdf
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2019年7月駒形克哉 個展DM_切手面
komagata_dm_mono_2:2.pdf
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