Past  2014 − 2017


2017.4.8|Sat|−29|Sat|橋本倫 展 “宇宙の忘却”

 

2016.5.28|Sat|ー  6.25|Sat|80's展 享楽と根源 Enjoyment & Origin


2016.4.9|Sat|ー 5.14|Sat|「70's展 情熱と理知 − Passion & Intelligence」

村岡三郎 Saburo MURAOKA

北辻良央 Yoshihisa KITATSUJI

黒川弘毅 Hirotake KUROKAWA

 

開廊から3年目に入る4月より、美術の「今」を考える手立てとして、画廊独自の切り口で展開する年代展をスタートさせます。初回は、「情熱と理知」をキーワードに70年代から影響を受けたと考えられる3人の作家、村岡三郎、北辻良央、黒川弘毅を紹介しました。

 


2016.1.23|Sat|-2.13|Sat|北辻良央「男女群島・女島編」

 本展は、美術作家・北辻良央の初期作品「男女群島北部地図」(1971年)*と同じ手法で、群島南部に続く「女島」を新たに制作、発表し、その制作の一部を映像記録するという計画のもとに企画されました。(映像は後日公開)1971年の「男女群島北部地図」は北辻の名が知られることとなった初期の代表作です。今回制作された「女島」の地図は、70年代初めに「男島」と合わせて購入したまま45年間作者の手元にありました。

 元となる印刷物の地図をトレーシングペーパーと鉛筆で写し、写し取られたもの元にしてまたトレースしてゆく…。元の地図を含め計6枚からなる本作を壁面に一覧し、鉛筆が刻む等高線の硬質な揺らぎに近づき、その一つ一つに見入る時、この作品の持つ構造やシステムの中に立ち現れるものは何でしょうか。また、これらの70年代の概念的な思考は一見して80年代以降の仕事と相反するように見えますが、たえず作者の根底にあり制作の裏打ちとなっていると当画廊は考えています。何卒ご高覧いただきますよう、宜しくお願い申し上げます。

 

* 「男女群島北部地図」1971年制作(1974年紛失、1987年再制作) 現在、千葉市美術館蔵

 

高嶋慈さんによるレビュー

http://artscape.jp/report/review/10119453_1735.html


2015.10.3|Sat| − 11.7|Sat| 世良京子“光のレッスン”

世良京子は2000年代のNYに滞在し、2012年に帰国、福岡に拠点を置き制作を続けています。発表する場に合わせ、平面作品をインスタレーションのように空間に配してゆく展示を行っています。ビーズなど光を透過する素材を用いた半立体作品は、個人の経験から湧き出る光のイメージから着想を得ています。2011年にNYで制作した平面作品と、様々な素材を組み合わせた2015年の作品、大小合わせて20数点を展示しております。ぜひご高覧下さいませ。

 

アーティスト・ステートメント

「いろいろと見えてくるものがありまして 透明のつぶ」 

 

絵画に取り組むようになったころから(1988年)、それまで見えてなかった不思議なものが見えてくるようになりました。

調べてみたり判ったりしたところでは、それはプラーナだったり、グレースだったり、オーラだったり、ある種のエネルギーだったりしました。

 

その視力が進化して来ているのでしょうか、2年くらい前から、真夜中の暗闇の中、とても美しいエネルギーの光景が見えるようになりました。

夜中にふと目を覚ます時、見上げる闇の空間はつぶつぶの透明のエネルギーで一杯です。それらが幾何学形態や円を形作り、動いたり流れたり所々に色がついたりします。

 

さすがにこらえきれずに今回はこの見えてきたものを作品にすることにしました。今この見えるものを、なにがしかの作品として作ると言うことを通過しないと、これからの私の作品全体に正面から取り組めないような感覚さえ持ちました。

 

このような視力は一般的でないものでしょうし、ふざけたことだと思われる方もおられるかもしれません。私も実体験としてこれらを見るようになるとは思ってもみませんでした。

 

ともあれ作ることを決め、+Yギャラリーで発表をさせてもらうことにしています。小さなビーズで作った小さな作品です。 

 世良京子

 

 

今回の展示においてモンドリアンのラインを使用しました。

私は彼に対する敬意と共感を強く持っています。

神智学への共鳴が作品を支えたこと、不可視と思われているものを可視化へと臨む態度は、作家として生涯を送ろうとする私にとって大切な心の置き所でもありました。

 

この画廊に着いてからのインスタレーション時に、急な展示プランの変更と言うより、イメージが出てきたものですから、今回の展示内容については会期中にあらためて文章にしたいと思っています。

お読み頂けると嬉しいです。

 2015.10.3  世良京子

 

縦と横のライン

 

2003年あたりから私は「クロスモデル」という作品に取り組むことになりました。いままでの作品同様、人の心理の層へのアプローチとしての作品で「マルタのクロスモデル」(認知心理学)を使いました。

 

この仕事をしている時、生活の中において水平、垂直を常に意識、無意識するようになりました。NYに住んでもいましたので、特にマンハッタンに出向くとき、碁盤のような道の縦横、高層ビルの縦横の多重な層の世界を生きるとき、自分の感覚の捉えが確実に変わっているのを自覚しました。

 

クロスモデルの制作にかかっていないときには、ただただ縦横のラインを描くということもしていました。いろんなタイプの方眼紙を買いその上にのラインを重ねる。白い紙の上に方眼の目をつくるように鉛筆で線を引く。それを手でなどり線をぼかしたり、薄く消していく。次に格子模様に具体的な形を入れていく。

 

作品として向かうところを作らず、ただ感度だけがしめす何かをこの頃表そうとしていたのだと思います。気持ち的には居心地の悪い時期でした。二年くらい続きました。

そのようなことをやっている中、うまく言い表せないのですが、空間の内容である縦と横が、意識、あるいは知性を持つことで幾何学形が出来ていると言う感覚を持つようになりました。

 

モンドリアン。

私は絵画に取り組もうと決心した頃、それまで絵の歴史、作家を含めてあまりにも知識がありませんでしたから、とにかく美術の本を読み、画集を見る、そして美術館でそれらに直接触れるということを心がけました。

多くの方が思われることでしょうが、具象から抽象に移行する過程は、なんとも不思議にあふれています。特に私にとってモンドリアンの作品の木の枝や幹が空中分解して空中に散らばる時、壮大な知覚の妙を伝えてくれる生きたカンバスでした。木の線が踊り、空中に散らばり、縦横の構成に落ち着くのを見るのは私にとって大きな至福でありなにか納得のようなものでもありました。

 

昨年、北九州のオペレーションテーブルで「光レッスン」の初めての展覧会をしました。日本に戻ってきてからほとんど制作もしないままでいましたので、ギャラリーと相談の上、そこでの制作の時間を頂き、「光のレッスン」という名も決め、私がかってに光の作家と呼んでいた作家の作品を使ってビーズで参加するというものでした。

その中の作家の一人にモンドリアンがいます。

 

私はモンドリアンの木から縦横のラインの落ち着くコンポジションの作品がとても好きですが、NYでの作品はよく判りません。

第二次大戦でヨーロッパから逃れてきてNYにたどり着き、そこに縦横の入り混じる具体的世界に、気持ち的な開放感も伴って彼はユニバースを見たのかもしれません。

NYの磁場はとても強烈で特にそのころは特に可能性に満ちていたでしょうから、多くの活気を得たのだと思います。

ただ、そうではなくもしもモンドリアンがヨーロッパで仕事を続けていたら彼の絵はどうなっていただろうか、モマで「ブギウギ」などの作品を前にして思うことがありました。

 

たぶん空間の中に幾何学形態を見るようになったこと、そしてモンドリアンも「進化」などの初期の絵において描いていたことなど、そして先に書いた事すべて含めた上で、今回の展示にモンドリアンのラインを使おうと思ったのだと思います。

 

使おう、、というよりもう少し正直に言いますと一緒にここの展示をしてみたい。あるいはモンドリアンを経験したい、、ということのほうが重要だったのかもしれません。10月16日)

世良京子略歴

 

1957  福岡に生まれる

1994  第1回VOCA展/上野の森美術館 VOCA賞受賞

      現代美術の展望—’94FUKUOKA 七つの対話/福岡県立美術館

1999  北九州ビエンナーレ「繰り返しと連続性の美学」/北九州市美術館

2000  文化庁新進芸術家海外派遣制度によりNYに滞在

2001  資生堂椿会展/SHISEIDO GALLERY (〜2005年まで 5回)

      NY渡航 Blooklynに居を構える

2007  Making A Home- Japanese Contemporary Artist in New York: Japan Society, New York

2008  Kaleidoscope: Abstraction in 10 ways. The Harold B. Lemmerman Gallery,

      New Jersey City University, New York

2012  帰国

2013  トンネルの向こうに/Operation Table 北九州

2014  光のレッスン/Operation Table 北九州

2013  天体の音楽/橘画廊 大阪

 


『仮想コレクターの小部屋−90年代周辺の北辻良央−』

2015.6.6|Sat|−7.18|Sat| 

  +Y Galleryでは、6月6日(土)より、北辻良央の90年代の制作を中心とした『仮想コレクターの小部屋』と題した企画展を開催いたします。

 北辻は、1948年に大阪府羽曳野市生まれ、多摩美術大学在学中の1970年前後より作品を発表しはじめ、地図をトレースした作品によりその活動は広く知られることになります。「物語シリーズ」では小説をもとに「絵」と「言葉」のイメージの往復から、イメージの記憶機能をシステム化し、そのズレをあぶりだしました。

 そのような虚構を排した実務的な繰り返しから、80年代には様々な素材を用い、物語性を感じさせるオブジェ彫刻へと変化しました。続く90年代にはその作風は個々の作品だけでなく、発表会場全体にひろがり、物語が空間と結びつくような「場」の必然性をもった展示を行っています。

 今回は、「ポストもの派」として位置付けられる北辻の90年代の作品の中から、発表の機会が少なくあまり目に触れていないものを『仮想のコレクション』として構成し、楽しんで頂くための企画です。オブジェ彫刻と、詩とのコラボレーションから生まれたドローイングなど、合わせて約20点を出品予定です。

                                 


2015.4.18|Sat| —  5.23|Sat|「粟国久直− Cube Erythrina」

Cube-erythrinaは、作者自身が書いた同タイトルの短編テキストから制作された作品群になります。

 

“蝶”をモチーフにした連作の中で、今回は透けるようなカッティングを施した立体を中心に発表を行います。開廊以来、1年にわたって3回の展覧会を計画してきました。今回はその3回目になります。もともと、粟国の作品は非常に長い計画や伏線を持って、一つ一つの発表が企画されています。それらに共通する世界観は生死や不条理でありますが、そのようなものが儚くも美しいのはどうしてでしょうか。今回の紙でできたトルソーは、繊細にして、複雑な影を持ち、物語に現れる存在を示しているかのようです。


2015.3.7|Sat|− 28|Sat|作間敏宏展“治癒” 

ゲストキュレーター として室井絵里氏をお迎えし、作間敏宏展を企画いたしました。

 

DM テキストより

今回の作間敏宏の「治癒」はインターネット上などで集めた「家」の画像100枚積み重ねて作られた画像と、彼がずっと生命の源のようにこれまでも表現してきた「ビニールハウス」「魂の形のような電球」を主軸に構成されている。

この作品は、3.11後に東京で別べつに発表されたもので、再構成をお願いした。

作間の作品はものごとの生と死、あるいは興り、気配というものを強く想起させる。私たちが日々の積み重ねで今という点を生きているように、制作方法も時間とこととものを積み重ねて(実際にはモノの重みを超えて、軽やかにみえるが)今という「場」を創出するというもので、震災やあるいは戦争が起こったらそうなったものでない。普遍的なことを希求していく過程で、ことが起こったというだけで、作品のテーマはそれと無関係に、しかし根源的なところでつながっているのだ。                                   

キュレーター   室井絵里

2014


2014.12.6|Sat| — 27|Sat |岸本吉弘 新作展 

着実に独自の絵画世界を築きつつある岸本吉弘。これまでの横のストライプで構成される空間に新たな展開として、縦への志向をうかがわせる新作群です。 約500号の大作を中心に、中・小品、ドローイングを含む約15点を展示いたします。


2014.10.11|Sat|—11.8|Sat|Parantica sita 

Cube Butterfly - the second   粟国久直×大山健治×土江真樹子

(C)+Y Gallery
(C)+Y Gallery

 今回の展示“Parantica Sita”は、映像を含むインスタレーション作品です。渡りの蝶である「アサギマダラ」をモチーフとする“Cube-Butterfly”シリーズは粟国久直がこの数年取り組んできた作品群です。今回は、粟国に加えて大山健治と土江真樹子が加わり、コラボレーションとして一つの空間を作ります。粟国は立体など造形を制作し、大山と土江はコンセプトになるストーリーを共有しながらも独自の表現として映像制作を行います。三者それぞれのフィールドに立ち、対話と共に作品制作は進められました。静と動の対比など、重層的な空間となる事と思います。


2014.9.6|Sat|— 10.4|Sat| 赤崎みま・富岡直子−二人展

(C)+Y Gallery
(C)+Y Gallery

「赤崎みま・富岡直子」二人展を開催いたします。二人は、写真、絵画と表現方法は異なりますが、とらえどころの無い「光」というものを作品の主軸に捉えているという共通項を持っています。大学で染色を学んだ赤崎みまは、90年代より、一瞬の光の表情を定着させる手法として写真を選んできました。時空のなかで変化し続ける「光」に対する関心、その根底には作者の「生」への慈しみがあると思えるのです。一方、絵画を表現手法とする富岡直子は、光が揺らめくような空間性のある作品を発表しています。その色彩の透明感と輝きは、自然や宇宙やその要素を分化したような根源的な生命のエッセンスを想起させます。富岡にとって「光」とは、光と闇が混在する世界と向き合い、作者の内と外の合間で手にした「生」の証であり、希望でもあります。観る者を惹き付けてやまない「光」。二人の作品を通してそのメタファーと魅力を堪能する機会にしたいと考えています。


2014.7.8|Tue|— 30|Wed| 常設 “Gallery Collection” 

(C)+Y Gallery
(C)+Y Gallery

火〜土曜日 正午〜午後6時  日・祝は休み

※予約制 事前にお電話(☎ 06-4792-0011) か、

メール(info@plus-y-gallery.com)をください。

 

常設とあわせてギャラリーコレクションを展示いたします。ぜひお立ち寄り下さいませ。

作品:赤崎みま/粟国久直/大倉侍郎/加世田悠佑 

   ひらいゆう/フジイフランソワ  ほか...


2014.5.24|Sat|— 6.28|Sat| 粟国久直 Hisanao AGUNI

 +Y Galleryオープニング企画として、粟国久直の個展を三部構成で開催いたします。第1回は5月24日から6月21日まで「Cube-Butterfly」展と題し、半立体や立体で構成する作品群を発表いたします。粟国久直は、(あぐにひさなお)は1965年沖縄県宮古島市生まれ、大阪に制作の拠点を置き、関東や沖縄で発表を行っています。立体、タブロー、映像,版画など様々な表現手法を駆使し、戦争や紛争を引き起こす人間の不条理をテーマに制作を続けています。3回の個展を通して、そのスケール感のある作品世界を紹介できればと考えています。